スタッフ日記

投稿者:川邉
2017.03.21

霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイル

こんにちは、川邉です。
昨年の秋、霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルを歩いてきました。
長野県にある八ヶ岳の西に位置する高原地帯をつないで歩くロングトレイルです。
長門牧場からスタートして、霧ヶ峰を経由し、美ヶ原がゴールになります。
総距離38Km。
1日約20Kmと歩く距離が長く、アップダウンもかなりあり、
想像以上にきついルートでした。
霧ヶ峰も美ヶ原も百名山の一角ですが、
トレイル全体を網羅した登山地図が売っていないため、
久しぶりに地形図とコンパスをフルに使って歩くことになりました。
道を外れてしまうとどこに行くかわからないので、ちょっとドキドキです。

トレイルマップ
http://www.c-trail.com/html/04/

1日目
0848 長門牧場 発
1014 牛首
1102 女神湖
1155 用水路
1233 本沢
1328 大門峠
1609 車山
1700 ころぼっくるヒュッテ

長門牧場がトレイルの起点です。
トレイルの入口がわかりづらく、牧場の職員さんに教えてもらいました。
ソフトクリームが美味しいらしいですが、あいにく営業時間前です。
のんびりした雰囲気をまとう牧場を後にし、
いよいよトレイルを歩き始めました。

紅葉の森の中を歩いて行きます。
時期としては若干遅いので、紅葉も終わりかけです。
いわゆる登山とはひと味違って、森の中を歩くのも結構楽しいです。
次第にテンションがあがっていきます。

途中女神湖に立ち寄りました。
こじんまりした湖で、ペンションが立ち並ぶ避暑地といったところでした。
夏はにぎわうのでしょうが、この時期は少し寂しい雰囲気です。
湖の向こうに蓼科山がよく見えます。
白樺湖にさしかかると、車の音、人の声といった生活音が聞こえてきました。
完全にリゾート地といったところです。
大門峠は、白樺湖のすぐそばにありますが、
国道が走っていて、かなりの交通量です。
この峠へ向かう途中にある登りが急斜面で滑りやすく、きつかったです。

誰にも出会わない森の中から、
一転、車道の脇につけられた尾根道を歩いていきます。
ここのアップダウンもなかなかに厳しかったです。
ばて気味の身体の声を聞きながら、
だましだまし歩いて行きます。
脚がパンパンでつりそうです。
少しずつ車道から離れ始め、車山が近づいてきました。
スキー場で有名なところです。
ゲレンデの上の淵を歩く感じでした。
リフトも動いていました。
秋の時期は、散策用に動いているようです。
軽装で歩いている人のそばを、
フル装備で歩いて若干場違いな感じでした。
少々道に迷いながら、車山の山頂へ。もう夕焼けです。
ここからの展望は最高です。八ヶ岳と南アルプスの山々が美しいです。
鳥居の向こうに富士山も見えました。
しかし、寒かった。
見下ろすと車山湿原が広がっています。
いよいよ高層湿原が連なる霧ヶ峰へ足を踏み入れます。

車山から本日の宿へ。
こじんまりしたペンション風の山小屋でした。
暖かい雰囲気が良かったです。
山小屋には珍しくお風呂がついていて、
気持ちよく汗を流すことができました。
宿の主人と話していたら、
美ヶ原へ歩いて抜ける人はほとんどいない、とのこと。
かなりマイナーな道らしいです。
しかも熊も出るようです。
熊よけの鈴を持っていないと話したら、
以前登山客が忘れて行ったものがちょうどあるとのことで、
譲っていただきました。感謝です。

 

2日目
0647 ころぼっくるヒュッテ
0910 八島ビジターセンター
1010 鷲ヶ峰 何も見えず
1130 和田峠
1250ー1317 休憩
1400 三峰山
1523 扉峠
1700 茶臼山
1820 山本小屋

朝起きると、天気が悪いです。
曇り空で風も強く吹き荒れています。
天気予報が大きく外れ、テンションが下がり、
しかも疲れと昨晩のビールのせいか、身体が動かず、起きられませんでした。
おにぎりを無理矢理食べて、出発しました。
予定より1時間は遅いです。
本日は、霧ヶ峰という高層湿原地帯を歩きます。天然記念物です。
ただ、ガスっていて良く見えません。
雨が降っていなくて幸いでした。
八島ヶ原湿原は、かなり大きな湿原地帯です。
真っ白な空と花のない湿原は、どことなく物寂しい風情です。
尾瀬もそうですが、湿原は、花の咲き誇る時期に来るのが良さそうです。

霧ヶ峰をあとにし、再び尾根道を歩きます。
ここから先はマイナールート。美ヶ原に向けて歩きます。
熊の話を聞いた後なので、若干びくびくしながら歩きます。
北アルプスを眺めながら歩くはずでしたが、
真っ白で何も見えず。
さらにテンションが下がります。
こういう日もあるさと自分を鼓舞して歩き続けます。
美ヶ原まで近づいてきましたが、その眼前に立ちはだかるのは茶臼山。標高2006m。
きつい登りです。つかれた身体には、まるで壁のようです。
山頂につくと、すでに夕暮れ時。
出発が遅れたことが、いよいよ響いてきました。
遠くを見やると、八ヶ岳が雲海の上に浮かび上がっていました。幻想的な光景です。
霧ヶ峰といままで歩いてきた道は、どうも雲の中だったようです。

美ヶ原まで1時間以上あります。
暗くなってきたため、ヘッドライトを準備しました。
標高を下げると、再びガスの中へ。
少し時間がたつと、完全に夜の帳がおりました。
どこまでも漆黒の世界です。
道は、細い尾根道から、次第に広がって行きました。
高原地帯である美ヶ原に足を踏み入れたようです。
ここで問題が一つ。
登山道がよくわからない。。。
ヘッドライトをつけてはいますが、
霧の中では乱反射して遠くが見えません。誤算でした。
近視眼的に踏み跡をたどります。
歩いているとガサゴソと音が聞こえてきます。
熊でないことを祈りつつ、鈴を鳴らして、とにかく歩きます。
焦りと恐怖でアドレナリンが出まくっているようで、
ペースはかなり速いです。
しばらく行くと、牧場の柵にぶちあたりました。
踏み跡は、柵の向こうに伸びています。
どうも車の轍だったようです。
完全に道をまちがえました。
暗闇の中、どちらに進もうかしばし逡巡します。
だだっ広いところは、道がわからなくなりがちですが、
まさにわからなくなりました。
とりあえず方角は合っているので、
柵に沿って歩いて行けば、
いずれ登山道にぶつかるだろうとの思惑で歩き始めました。
ただ、牧場の外にいるつもりでいたら、いつの間にか牧場の中を歩いているようです。
ちょうど牛がいない時期で幸いでした。
奥まで進んで、道が崖で行き止まり、途方に暮れましたが、
気を取り直して少し戻ると、道らしきものがありました。
おそらくここが正規ルートでしょう。
柵を乗り越えてほっとしました。
ここまでくれば、あとは道なりに歩いて行くだけです。
しばし歩くと、美ヶ原のシンボル、美しの塔がありました。
山小屋に到着すると、すでに18時過ぎ。
すぐに食事です。
味もよかったですが、量が半端でなかったです。
どうも山小屋というよりは、旅館だったようです。
すき焼きを平らげ、なんとか完食しました。
ワインもいただきました。
お風呂も大浴場がついていて、気持ちよかったです。

 

3日目
0829 山本小屋
1010 王ヶ頭
1130 王ヶ鼻
1240 石切場
1341 入山辺分岐
1420 車に乗せてもらった
1440 松本駅
1519 松本駅 発

翌朝。快晴です。
昨日の疲れとお酒を飲んでしまったため、朝起きられず。
日の出が最高だったらしいですが、全く見られず。。。
二日連続でお酒で失敗し、もう山でお酒を飲むのはやめた方が良さそうです。
だるい身体をなんとか動かし、かなり遅い時間に宿を出発します。
高原地帯である美ヶ原は、その大部分が牧場になっていて、牛が放牧されています。
今回は牛が下山してしまった後とのことで、緑の絨毯が敷き詰められている牧歌的な風景でした。
2000mの高所にだだっ広い高原が広がるのは、
火山活動によるものらしいですが、面白い地形です。
美しの塔は、やはりブルーの背景がよく似合います。

 

宿を後にして、牧場の間を歩き、美ヶ原の最高点である王ケ頭に向かいます。
すぐそばに王ケ頭ホテルがありましたが、なかなかに気品のあるたたずまいです。

王ケ頭からの眺めは最高でした。
北アルプスの山々が連なっており、うっすらと雪化粧をしていました。
どこまでも尖っている槍ヶ岳もよく見えました。
時間を忘れて見入ってしまいました。

王ケ頭を離れて王ケ鼻へ。
こちらも素晴らしい風景です。
北アルプスの山々がさらに近く見えます。
ここから先は下りです。
天空の絶景に別れを告げて、一気に下まで下り、松本駅まで歩いていきます。
通常は、山本小屋から松本駅までバスの送迎があるようなのですが、
この日に限って、送迎用の車が冬支度のメンテナンスで一台もないとのことなので、
ひたすら歩きです。
駅まで30Kmぐらいあります。

出発が遅くなってしまったので、松本駅に着く頃には夜になってしまいそうです。
途中すれ違ったおじさんに、どこまで行くのと聞かれ、松本駅までと言ったら、
ちょっとびっくりしていました。
地元の方で、車で下まで来ており、
美ヶ原で景色を見ながらお弁当を食べて下りてくるそうです。
急斜面を飛ぶように下っていき、しばらくすると車道へ出ました。
ここからが長いです。
登山靴はアスファルトだと足が痛くて歩きづらいですが、
歩かないと帰れないので、ひたすらに歩きます。
舗装路を歩き出してから2時間ほどのところで、車が一台横に止まりました。
先ほど、美ヶ原からの下りで雑談したおじさんでした。
なんと松本駅まで乗せていってくれるとのこと!
世の中には親切な人がいるものです。
またまた感謝です。
4時間ほどショートカットでき、無事松本駅に到着しました。

今回の山行は、総歩行距離50キロぐらいでした。
運動不足のわりに、結構歩けるものです。
途中天候に恵まれない日もありましたが、
人の優しさに触れ、味わい深い山行となりました。

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